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2022.10.12

  • #Finance

プレシリーズAラウンドで2.4億円の資金調達を実施

プロダクト開発と事業開発の人材採用を強化

 Sinumy株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:足立 安比古、以下「Sinumy」)は、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:郷治 友孝、以下「UTEC」)およびKajima Ventures Pte. Ltd.(本社:シンガポール、Managing Director :保利 真吾)を引受先とする第三者割当増資により、Pre-Series Aラウンドで2.4億円の資金調達を実施致しました。調達した資金により、複数の実証実験を行っているリアル認証・決済プラットフォーム「SpeeIDy」の開発と人材採用を加速させていきます。

■ Sinumyのサービスおよびプロダクトと今後の展望
 Sinumyは「リアルの世界に究極の個人認証を提供し、シームレスな体験で世界を幸せに」をミッションとして、特許取得済みの世界初となるスマートフォンのBluetoothを用いたハンズフリー・非接触認証・決済プラットフォームの提供に向けて事業を推進してまいりました。
 Sinumyの提供するSpeeIDy(スピーディー)は、一般的なスマートフォンで使用可能なBluetoothを用いて、Sinumyが保有する世界初の技術(*1)である「超高精度の位置測定技術」及び「スーパーコンピューターにも破られないセキュリティの高い認証技術」を組み合わせることで、ETCのようにスマートフォンを持ち運ぶだけでハンズフリー・非接触の認証・決済を可能とする認証・決済プラットフォームです。SpeeIDyアプリには、イベント受付、ポイント・決済、自動改札、スマートキーなど既存の様々な認証・決済サービスとの接続が可能であり、従来分散していたリアルにおけるデジタル認証を統合するプラットフォームとして機能します。

 利用者は、スリープ状態のスマートフォンを持ち運ぶだけで端末を操作することなく、ハンズフリーや非接触で認証・決済を行うことが可能となります。事業者も市販のタブレットやスマートフォンまたは低価格かつ小型のハードウェアを設置するだけで、ハンズフリー・非接触による高速・高精度の認証決済を導入可能であり、対面時間の削減や非接触、遅延・混雑緩和による効率化及び省力化を実現します。

■ 資金調達の目的
 Sinumyは、スマートフォンを起点とした非接触・非対面のハンズフリー認証を可能にする認証・決済プラットフォーム「SpeeIDy」の開発を強化しており、これまでにも、自治体や民間企業と協業し複数の実証実験を進めて参りました。また、人材についても、2022年4月に取締役COOに矢頭 了を迎えるなど、事業を推進する人材の採用強化に取り組んで参りました。この度調達した資金についても、「SpeeIDy」の開発および人材採用に充当し、事業成長を一層加速して参ります。

■ SpeeIDyを活用した実証事業
 Sinumyでは、SpeeIDyの実証実験を複数の事業者と進めています。

 ● さいたま市美園地区におけるオンデマンド交通におけるハンズフリー乗車認証の実証事業

 さいたま市美園地区でAIシステムを用いたオンデマンド交通サービス「みそのREDタクシー」の令和6年度の実運用開始に向けた実証実験の最終年度となる第3期実証実験が2022年10月-2023年2月にかけて実施されます。Sinumyは、第2期実証実験に引き続き第3期実証実験に参加し、オンデマンド交通の利便性を向上させることを目的として、Sinumyの特許技術を用いた「ハンズフリー乗車体験」を提供します。2021年12月-2022年2月に実施された第2期の実証事業での結果を踏まえ、今期の実証実験では新たな券種として回数券を加えるとともに、ユーザーアプリ、乗務員アプリともによりシンプルで使いやすいアプリ設計とすることで、ユーザー体験、乗務員体験の向上を目指します。
 実証実験では、乗客がSinumyのスマートフォンアプリをインストール・設定したスマートフォンを携帯して乗車すると、乗務員のスマートフォンに乗客の人数や定期券、回数券、一日周遊券における大人や子供、ファミリー等の券種別のチケット情報が自動で表示されることで乗車確認を行います。これにより非接触の接客が可能になり、乗客、乗務員双方に安全・安心を提供します。また、乗車券確認の時間を大幅に削減することで、運行時間の短縮、同乗者の待ち時間短縮につながり、オンデマンド交通の利便性向上に貢献します。

 ● 羽田イノベーションシティでの「自動運転バス」におけるデジタル認証による乗車受付

 2022年9月16日〜9月19日まで羽田空港に隣接する「HANEDA INNOVATION CITY」(以下、HICity)において行われる特別企画 「羽田スマートシティEXPO2022 秋」にて、HICity-羽田空港第三ターミナル間を循環運行する「自動運転バス」においてSinumyの特許技術を用いた新たな「スマートフォン端末認証による乗車体験」を提供しました。
 乗客はSinumyのスマートフォンアプリ「SpeeIDy」をインストール・設定したスマートフォンを携帯して乗車し、バス内の受付端末(タブレット)にスリープ状態のスマートフォンを近付けることでデジタル認証がなされます。
 今後規制の緩和が想定される自動運転バスの完全無人化に向け、無人認証の基盤を提供します。

■ 組織強化
 Sinumyでは経営チームの強化、および積極的な人材採用により事業基盤を強化していきます。2022年4月には海外労務管理SaaSのGoGlobal株式会社の共同創業者であった矢頭 了を取締役COOとして迎え入れました。また、エンジニア、事業開発部門についても積極的な人材採用を進めてまいります。

矢頭 了 (取締役COO)略歴
 Sinumy以前は、GoGlobal株式会社を共同創業し、代表取締役社長として3年間で売上高100億円への成長を牽引。それ以前はペルミラアドバイザーズ、CLSAキャピタルパートナーズで10年超のプライベートエクイティ投資を経験し、投資先のFOOD&LIFE COMPANY(あきんどスシロー持株会社)のグローバルIPOを推進。東京大学法学部、ミシガン大学MBA。

■ プレシリーズAラウンド投資家からのコメント
 株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ  取締役/パートナー 坂本 教晃氏
 ペイレスゲートが保有する技術は、スマートフォンを使った認証についての、究極の形を実現し得る技術だと考えております。現在のバーコード等をスマホ画面に映した上での認証は、過渡期のものであり、よりスムーズかつセキュアな認証が求められております。ペイレスゲート社はシンプルでありながら非常に強力かつ広範なBluetoothに関連する特許群を保有しており、本技術を用いた認証はグローバルにも十分普及し得るものだと信じております。また、今回、事業推進をドライブするCOOとして矢頭氏を迎え、より一層、次世代認証プラットフォームの実現に向けて加速されるものと思います。

(株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズについて)
 2004年4月の創業以来、起業家・科学者・技術者と真摯に向き合い、世界・人類の課題に挑戦するスタートアップへの投資を数多く実行し、成果を挙げているベンチャーキャピタル。グローバルな市場や人類的な課題に挑戦するスタートアップを創ることを投資戦略とし、東京大学など国内外のアカデミアと連携し、幅広いサイエンスとテクノロジーを強みとするスタートアップにシード/アーリーステージから一貫したハンズオン支援を行う。これまで、140社以上のスタートアップに対し投資を行い、そのうち、18社が株式上場、15社がM&A等のEXITを果たしている。

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